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読書系女子のあれこれ

旅行と本が好き。面白かった本の考察とおすすめです。

Amazon殿堂入り!海外が舞台のおすすめ長編小説4選

自粛で家にいることが増えて、気になっていた本を片っ端から読んでいる。

今回は、この期に長編だが面白すぎて止められなくなる海外の小説を4冊まとめた。

いずれもアマゾンで殿堂入りしている折り紙付きの名作だ。

 

海外が舞台なので、外に出られないこの時期に旅行気分も味わえるし、読後の満足感は保証できる。

ぜひこの機会に。

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目次

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『ミレニアム』: スウェーデン ★4

スティーグ・ラーソン

スウェーデンストックホルムが舞台の中心。街中の実際の地名や描写が詳細なので、海外旅行が好きな人にもお勧めしたい小説。

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本書4ページより。

 

全6巻、それぞれ上・下巻。3巻で著者が亡くなり、4~6は別な作家が引き継ぎテイストが変わっているので、個人的には1~3巻だけで良いと思う。

2の序盤でグラナダ島(南米)のリゾート地も。

アマゾンでの評価は★4

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4巻まで映画化され、1はダニエル・クレイグ主演で有名な「ドラゴン・タトゥーの女」。

ドラゴン・タトゥーの女 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2012/11/21
  • メディア: Blu-ray
 

映画から入るのもアリ!

スウェーデン版とハリウッド版があり、何といってもキャラクターが全員魅力的だ。

 

女好きのジャーナリストが天才ハッカーと協力して社会問題を暴いていく話で、ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女はミステリー、

ミレニアム2 火と戯れる女はアクション、

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士は刑事物/サスペンス色が強め。

 

ヒロインのリスベットがかっこいい。

パンクロック風の全身タトゥーの見た目、高IQ、ハッキングの天才、人間に興味を示さない。

ヒーローのミカエルは女性にモテる優男だが、深い考察力を持ったジャーナリストという設定が良い。

 

著者もジャーナリスト出身なので、スウェーデンを中心とした企業の汚職、女性問題、人権問題など社会問題を絡めたストーリーが絶妙でオススメ。

 

『大聖堂』: イギリス ★4

ケン・フォレット

大聖堂(上) (SB文庫)

大聖堂(上) (SB文庫)

 

上・中・下の全3巻。

12世紀頃のイギリスが舞台の壮大な話。場所はイギリス全土、カンタベリーウェールズなど。

アマゾンの評価は★4f:id:quelle-on:20200420150410j:image

田舎の棟梁トムの、一代では叶わなかった大聖堂を設計するという夢を息子、孫が引き継いでいく中で、

トムとその息子をベースに、没落した城主の娘や優れた司教フィリップの政治バトル、

親子関係、村の侵略、盛衰、城主の没落、教会の陰謀や政治など、続きが気になって止まらなくなる。

 

『大地』中国 : ★4

パール・バック

大地 第一部

大地 第一部

 

ノーベル文学賞とピュリッツアー賞を受賞した名作。今kindle unlimited で0円で読める。

全4巻第1~3部に分かれていて、2部だけ2冊になっている。最後の巻だけ半分くらいアメリカが舞台。

アマゾンの評価は★4f:id:quelle-on:20200420125957j:image

100年以上、親から孫3代を描いている壮大な話だ。孫世代は1920年代の革命期になる。

この小説のテーマは、清朝から中華民国までの変わっていく中国の話だと思う。

 

王龍(百姓)→子供(大商人・大将軍・大地主)→孫たち(学者、革命家…)

 

1部が田舎の百姓の貧しい生活。

2部はその子どもの、中国の地方の裕福なボンボンの生活の話。

3部は革命期の都会の裕福な中国人の若者の生活の話になっている。

 

中国のイエの概念が日本と違う形で親子関係、親戚関係に影響するところが印象に残っている。

 

中国といえばの、纏足の風習も必見。

1部で王龍の妻は元奴隷で纏足していないから男から愛されないと思い、娘には纏足をして育てる。そして時代が現代に移り変わり、孫世代の娘たちは纏足が時代遅れだとしなくなる。

 

中国の喧噪、田舎と都会の生活、アヘンや社会問題など、1900年前後の中国の生活を詳細に描写していて、これを書いたのが100年近く前にアメリカ人の女性なのだから驚く。

 

古い・難しいイメージがあったが、読みやすくものすごく面白い。世界中で読まれ続けてきただけある。

 

『ケインとアベル』: アメリカ★4

ジェフリー・アーチャー

ケインとアベル (上) (新潮文庫)

ケインとアベル (上) (新潮文庫)

 

上・下で終わりだが、ロスノフスキ家の娘

が続編になっており、絶対合わせて読んだ方が面白い。ケインとアベルの娘と息子の話である(ロスノフスキはアベルの姓)。

アマゾンの評価は★4

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本小説は私がこのブログで人から薦められて読んで以来、ずっと好きな小説不動の上位にある。間違いなく人に薦められる小説。

 

アメリカの大手銀行の跡取り息子のケインと、元ポーランド貴族で一族皆殺しから生き延びた、アメリカに移民として渡ってきたアベルの話。

家族の話でもあり、ビジネスゲームの色が強い。古き良きアメリカンドリームや、性格の違う2人の男の恋愛の部分もおすすめ。テンポがよく読みやすい。

生まれ育ちが裕福な紳士ケインと、貧困から身一つでビジネスを興し、ケインのライバルまでのし上がったアベルの正反対なキャラクター設定が良い。

 

見た目も性格も育ちも真反対のケインとアベルの幼少期~壮年期の人生の対比からの、ケインの息子とアベルの娘の話は必見。

『ケインとアベル』ではまだ子どもだったアベルの娘フロレンティナは、才色兼備にビジネスの才能を受け継ぎ、続編『ロスノフスキ家の娘』でアメリカ初の女性大統領に立候補する。

マーシャル・プランなど実際のアメリカ政治に絡めた形で、アメリカの政治家同士の票集めの水面下での戦いなど必見。

読後は、ニュースなどでトランプの行動など少し違った視点で楽しめるかも。

 

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どれも海外感とストーリーどちらも世界中から評価され、映画かもされている名作。どれも半徹夜しながら読んだ本なので、ぜひ一巻からでも手に取ってみてほしい。強くおすすめできる小説です。