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読書系女子のあれこれ

旅行と本が好き。面白かった本の考察とおすすめです。

読書

タイトルオチで悔しい思いをした本まとめ

ある程度本を読んできた人間なら、タイトルに釣られてお金を無駄にした経験が1度はあると思う。 本を手に取るきっかけとしてタイトルが重要なのは確かなのだが、タイトルだけ面白い本というのが世の中けっこうある。 タイトルでハッタリをかますこと、しょう…

ミステリとしても旅行記としても良かった『太陽がいっぱい』P. ハイスミス

主人公が犯人型のミステリ要素、青い海と青い空のヨーロッパ旅行記的な要素、正反対な美形の男の子2人の揺れる感情。 自粛中に名作シリーズ P.ハイスミス『太陽がいっぱい』 太陽がいっぱい (河出文庫) 作者:パトリシア・ハイスミス 発売日: 2016/05/27 メ…

Amazon殿堂入り!海外が舞台のおすすめ長編小説4選

自粛で家にいることが増えて、気になっていた本を片っ端から読んでいる。 今回は、この期に長編だが面白すぎて止められなくなる海外の小説を4冊まとめた。 いずれもアマゾンで殿堂入りしている折り紙付きの名作だ。 海外が舞台なので、外に出られないこの時…

あなたにかかっている呪いはなんだろう『1Q84』村上春樹

私の村上春樹観は、この5年程でツンデレJKのごとき変化を遂げている。 こんなの絶対無理やん ↓ え…こいつ面白いかも ↓ (今) 私春樹のこと好きかも 目次 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6巻全て飽きずに読めた あらすじとテーマ「呪い」について …

パッチワークみたいな小説だった『決壊』平野啓一郎

平野啓一郎の小説で一番有名なのは、福山雅治主演で映画化した『マチネの終わりに』だろう。 マチネの終わりに (文春文庫) 作者:啓一郎, 平野 発売日: 2019/06/06 メディア: 文庫 私も平野啓一郎の小説で最初に読んだのはこっちで、けっこうしっかりめの結ば…

村上春樹が苦手じゃなくなってからの『海辺のカフカ』

1年半くらい前に急に村上春樹が読めるようになった。 私はもともと『ノルウェイの森』から入り、上巻半ばで挫折したクチである。 その読めるようになったプロセスについては以前書いた。 quelle-on.hatenadiary.jp 春樹リベンジのきっかけになったのが、チ…

京都の大文字焼きを犬文字焼きにしようぜ!/鴻上尚史 『8月の犬は二度吠える』

鴻上尚史『八月の犬は二度吠える』書きだし部分のこの感覚は、京都で大学生活を送った人間なら共感できると思う。 新幹線が京都駅のホームに滑り込むと、いつも、身体の奥が震え始める。 この街で生活したのはもう二十年以上も前なのに、ホームに一歩足を踏…

美人に比べてイケメンが少ないのはなぜなのか/茂木健一郎 『化粧する脳』

「美人や可愛い女って多いけど(それに比べて)イケメンは少ない」 定期的にこんな話を見聞きしている。 私も実際、容姿が一定値以上の女性より一定値以上の男性は少ないと思う。 やっぱり女性には化粧があるし、美容に対する意識は間違いなく女性の方が高い…

しばらく本を読まないとどうなるかっていう話/恩田陸『ピクニック』

最近、就職しました。 就職するとどうなるかっていうと、忙しくなって拘束時間も増えるし疲れるし、つまり本を読む時間が圧倒的に減った。 今は、恩田陸の『夜のピクニック』を読んでいる。 夜のピクニック(新潮文庫) 作者:恩田 陸 発売日: 2015/04/03 メ…

なぜ「フレンチキス」の意味は誤解されたままなのか?

今日マクドでポテトを食べているときに急に浮かんできた疑問なのだけど(フレンチフライだから?)、なんでフレンチキスって言葉は間違って伝わったんだろう。 アメリカに伝わった時点で間違ってた、というのが最有力らしいので、それは一旦脇に置いておこう…

真面目系クズだった私をほぐしてくれた『ぼくは勉強ができない』

高校生の私は完全に真面目系クズであった。 学歴至上主義の親に育てられたせいもあるけれど、私は高校を出るまで「いい大学に入るのが人生の全て」だと思いこんでいた。 その割に何をしても下手で、努力も嫌いなので、とりあえずがむしゃらに真面目に親・先…

心が弱ったとき、なぜかファンタジーが読みたくなる

なんだか、ここ2週間くらい何する気力もわかなくて、どういう方向に考えても何をやっても駄目になる未来しか考えられなくて。 もう今までの人生も人間関係も全部リセットしてしまいたくなる。バイト全部辞めて、友達とも彼氏とも親とも全部縁を切って一人に…

ブログで会社のことを書くのは 『どこまでやったらクビになるか』-労働法入門

会社のことを書いているブロガーさんは多いし、ライフハックネタなんか仕事・コミュニケーションのジャンルはかなり需要のあるネタなんですよね。 ところで、ブログで会社のことを書くのはどこまでOKか、それはなぜか厳密に知っていますか? どこまでやった…

男女のすれ違いの脳科学 『恋愛脳』

男女の思考のすれ違いというのは、何百年も皆が同じようなことで悩みながら一向に解決されない難題である。 ネットが騒然となった今月のVERYの「妻だけED男座談会」(これ自体世界各国で繰り返され続けてきた問いではある)の記事を見ていて、ふと思ったこと…

京都×大学生のおすすめ小説まとめ

京都というのは不思議な魅力があって、何度も訪れたくなる何かがあると思う。京都で4年大学生活を送った私がおすすめする、京都が舞台で大学生が主人公の小説を笑える・観光・恋愛カテゴリで7冊紹介。読んだら京都に行きたくなること確実です。

それは、その時代に存在しちゃいけないはずのモノ。/南山宏 『奇跡のオーパーツ』

私はUFOは信じていないが、オーパーツはとても夢のある話だと思っている。 OOPARTS(out-of-place articlesの略語)とは、要するに「その時代に存在するはずのなかったもの」であり、やけに盗まれたり失われたりすることも、あるいは贋作も多いため、解釈や…

泉鏡花著 『天守物語』 の舞台・姫路城に行ってきた

姫路城の工事が今年3月に終わり、天守に登れるようになっている。大好きな泉鏡花の戯曲『天守物語』の舞台なので、ずっと見に行きたいと思っていました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あらすじ 姫路城へ 天守に登る 好古園 ◎アクセス ーーーーーーーーー…

『冷静と情熱のあいだ Rosso/Blu』 時間軸を中心とした私の解釈と、フィレンツェの街が象徴するもの

旅行ネタがいい加減くどいのだが、今回の旅行に絡めて本書の中のフィレンツェの役割とか象徴しているものについて、登場人物を絡めて自分なりの解釈を書いてみた。 冷静と情熱のあいだ 発売日: 2014/08/20 メディア: Prime Video 旅行記→『冷静と情熱のあい…

やっと見つけたモチベーションが上がる英語・リスニング&発音テキスト2冊

私、ずっと思ってたんですよね。外国語の発音テキストに付いてるCDの音声って、なんでこんな無表情でつまんないんだろうなって。 私、飽きっぽい上に集中力が30秒くらいしかもたないので、発音とリスニングは本気で無理。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

イタリア一人旅/『冷静と情熱のあいだ』 聖地巡りしてきた(フィレンツェ編)

前に書いた通り、ヨーロッパに20日ほど一人旅してきました。ドイツを下って、ヴェネツィアからフィレンツェへ。旅に出るきっかけとなったのが、フィレンツェが舞台の辻仁成の小説『冷静と情熱のあいだ』。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あら…

ドイツからイタリアへ行ってきます/宮本輝『ドナウの旅人』など

これから2週間ほどヨーロッパへ行くことにしました。 私の人生に影響を与えた本にひとつ、辻仁成の『冷静と情熱のあいだ』があります。 冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫) 作者:辻 仁成 発売日: 2001/09/01 メディア: 文庫 読んだのは5年くらい前ですが、…

『ノルウェイの森』なんて大嫌いだった

本書は、「誰に共感できたか」で盛り上がれる珍しい作品であると思う。 ノルウェイの森 上 (講談社文庫) 作者:村上 春樹 発売日: 2004/09/15 メディア: ペーパーバック 長年、『ノルウェイの森』と村上春樹は嫌いだった。ところが最近、急に普通に読めるどころ…

読書案内文を書くならお手本にしたい/田口ランディ『もう消費すら快楽じゃない彼女へ』

最近、『もう消費すら快楽じゃない彼女へ』を読み返して感動した。これは田口ランディのコラムを一冊の本にした形なのだが、何に感動したって読書紹介文の巧さに感動した。 もう消費すら快楽じゃない彼女へ (角川文庫) 作者:田口 ランディ 発売日: 2017/04/2…

映画の方が女の子たちの個性、輝いてる『ニシノユキヒコの恋と冒険』

小説自体、特に話の内容で際立ったところはなかった。特に面白くもなかったし、女流の作家が書いたな~~という感じ。 なのに暇だから観た映画の『ニシノユキヒコ』がめちゃくちゃ良かったのである。 映画で急に良いところが浮かび上がってきたぞ、何があっ…

で、あなたの名前の「音」が与えるイメージは?サブリミナル効果と『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』

ー名とは、呪である。(『陰陽師』より) マイ、ナナミ、アスカ、エリカ、リナ、マリカ、カズミ・・・ 名前。誰しも意味を与えられてもっているもの。 日本語というのは、アルファベットなどと違って、(漢)字がそのまま意味を表す言語だ。子どもに名前を付…

読者が作者になるとき―遅咲きの作家、森瑤子・沼田まほかる他

―作者とは、読者のなれの果てである。 山田詠美がエッセイで引用していた言葉なのだけど、作家の中には、もともと作家になるつもりがなかった人が割といる。なりたくても一直線に作家になれない人も多ければ、夢破れて就職するも巡り巡って作家に辿り着く人…

数学苦手あるある『どくとるマンボウ青春記』

三角関数ってラスボスを倒した後出てくる本当のラスボスっぽい。北杜夫のひとひねり回答が秀逸。

私の思考と価値観を支えるもの「本棚の10冊で自分を表現する」

yamayoshi.hatenablog.com 「本棚の10冊で自分を表現する」 死ぬほど面白そう!と思いました。単にお気に入りをあげるのではなくて、「表現する」というのがキモですね。 純粋に「自分のお気に入り」を載せている人はもちろん、個人の背景が垣間見えるよう…

おしゃれがわからないのは、自分自身のことがわかっていないから『私のスタイルを探して』

hase0831.hatenablog.jp id:hase0831 この記事を読んでいて、 より似合うものを選ぶ判断基準にどんどん追加していて、だから装ったとき妥協がなくすてきに見えるんだろうなーと思ってたんですが 彼女たちがすてきに感じるのは、コンプレックスから逃げていな…

面白すぎて徹夜しそう!おすすめ小説5選

あまりの面白さに、ページをめくる手がとまらなくなる。 1000冊以上は本を読んでた私が、思白すぎて徹夜で読んでしまう小説を5冊まとめました。 ベストセラーの名作の中から選りすぐりです。 夢中になれるような面白い本が読みたい、そんなときによかったら…