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読書系女子のあれこれ

旅行と本が好き。面白かった本の考察とおすすめです。

日本国内が舞台

あなたにかかっている呪いはなんだろう『1Q84』村上春樹

私の村上春樹観は、この5年程でツンデレJKのごとき変化を遂げている。 こんなの絶対無理やん ↓ え…こいつ面白いかも ↓ (今) 私春樹のこと好きかも 目次 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6巻全て飽きずに読めた あらすじとテーマ「呪い」について …

パッチワークみたいな小説だった『決壊』平野啓一郎

平野啓一郎の小説で一番有名なのは、福山雅治主演で映画化した『マチネの終わりに』だろう。 マチネの終わりに (文春文庫) 作者:啓一郎, 平野 発売日: 2019/06/06 メディア: 文庫 私も平野啓一郎の小説で最初に読んだのはこっちで、けっこうしっかりめの結ば…

村上春樹が苦手じゃなくなってからの『海辺のカフカ』

1年半くらい前に急に村上春樹が読めるようになった。 私はもともと『ノルウェイの森』から入り、上巻半ばで挫折したクチである。 その読めるようになったプロセスについては以前書いた。 quelle-on.hatenadiary.jp 春樹リベンジのきっかけになったのが、チ…

京都の大文字焼きを犬文字焼きにしようぜ!/鴻上尚史 『8月の犬は二度吠える』

鴻上尚史『八月の犬は二度吠える』書きだし部分のこの感覚は、京都で大学生活を送った人間なら共感できると思う。 新幹線が京都駅のホームに滑り込むと、いつも、身体の奥が震え始める。 この街で生活したのはもう二十年以上も前なのに、ホームに一歩足を踏…

真面目系クズだった私をほぐしてくれた『ぼくは勉強ができない』

高校生の私は完全に真面目系クズであった。 学歴至上主義の親に育てられたせいもあるけれど、私は高校を出るまで「いい大学に入るのが人生の全て」だと思いこんでいた。 その割に何をしても下手で、努力も嫌いなので、とりあえずがむしゃらに真面目に親・先…

泉鏡花著 『天守物語』 の舞台・姫路城に行ってきた

姫路城の工事が今年3月に終わり、天守に登れるようになっている。大好きな泉鏡花の戯曲『天守物語』の舞台なので、ずっと見に行きたいと思っていました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あらすじ 姫路城へ 天守に登る 好古園 ◎アクセス ーーーーーーーーー…

『冷静と情熱のあいだ Rosso/Blu』 時間軸を中心とした私の解釈と、フィレンツェの街が象徴するもの

旅行ネタがいい加減くどいのだが、今回の旅行に絡めて本書の中のフィレンツェの役割とか象徴しているものについて、登場人物を絡めて自分なりの解釈を書いてみた。 冷静と情熱のあいだ 発売日: 2014/08/20 メディア: Prime Video 旅行記→『冷静と情熱のあい…

『ノルウェイの森』なんて大嫌いだった

本書は、「誰に共感できたか」で盛り上がれる珍しい作品であると思う。 ノルウェイの森 上 (講談社文庫) 作者:村上 春樹 発売日: 2004/09/15 メディア: ペーパーバック 長年、『ノルウェイの森』と村上春樹は嫌いだった。ところが最近、急に普通に読めるどころ…

映画の方が女の子たちの個性、輝いてる『ニシノユキヒコの恋と冒険』

小説自体、特に話の内容で際立ったところはなかった。特に面白くもなかったし、女流の作家が書いたな~~という感じ。 なのに暇だから観た映画の『ニシノユキヒコ』がめちゃくちゃ良かったのである。 映画で急に良いところが浮かび上がってきたぞ、何があっ…

面白すぎて徹夜しそう!おすすめ小説5選

あまりの面白さに、ページをめくる手がとまらなくなる。 1000冊以上は本を読んでた私が、思白すぎて徹夜で読んでしまう小説を5冊まとめました。 ベストセラーの名作の中から選りすぐりです。 夢中になれるような面白い本が読みたい、そんなときによかったら…

日本で初めて、人体解剖された人間を知っていますか?/渡辺淳一 『白き旅立ち』

正確には、自らの意志で死後、解剖に自分の身体を提供した人物。特志解剖というそうです。 西欧医学が入ってきた江戸時代、まだ日本では死後の人間を開くことは、それまでの文化や宗教観に抵触することであり、成仏できなくなるとも信じられていました。 解…