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読書系フリーターの日常

ブラック企業を新卒半年で辞めた読書好きフリーターがいろいろ考えています。契約社員になりました。

心が弱ったとき、なぜかファンタジーが読みたくなる

読書 雑記

なんだか、ここ2週間くらい何する気力もわかなくて、どういう方向に考えても何をやっても駄目になる未来しか考えられなくて。

もう今までの人生も人間関係も全部リセットしてしまいたくなる。バイト全部辞めて、友達とも彼氏とも親とも全部縁を切って一人になって。

 

そういうときってみんなあると思うんだけど、今回かなり長くて重めのがきてドツボにはまっている。

とりあえず、何もしたくないから何もしない。今若干気持ちが動いてきていい兆候だけれど調子に乗って動こうとするとまた戻りそうだから無理はしない。

とりあえず、まだ大丈夫だと思えているから大丈夫。動きたくなったら動こう。

 

気持ちが落ち込んでくると、いつもエンデのはてしない物語が読みたくなる。

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

 

なぜだろう?単純に現実世界を忘れたいというのはあるはずだけど。

この小説の面白さは、前半と後半で主人公の担う役割が全然違うところ。

前半は、物語の世界の英雄に憧れ、コミュ障で何をやっても駄目なんだけど、純粋な気持ちをもった少年。物語をつくる才能に豊かな想像力がある。

後半は、物語の世界で自分の望み全てを叶える力を授けられた、(その望みにより)美形で力強く誰からも尊敬される勇者になる。

 

その代わり一つの望みを叶えるたびに現実世界の自分をひとつ忘れていき、想像力を忘れた彼はどんどん傲慢になっていく。

 現実の自分を完全に忘れてしまうと、物語から出られないのだ。

完全に望みを叶えたのにどんどんうまくいかなくなっていき、現実にいた自分が持っていたものを頼りにもう一度自分を見つめなおしていく、という。

 

内容としては、前半はデブで頭も悪くていじめられっ子の主人公が手に取ったファンタジー小説を読んでいるうちに、物語と主人公のいる現実がリンクしだして、 後半はもう本の世界に入ってしまう。

崩壊する世界の救世主として迎え入れられた主人公は、ファンタジーの世界を旅しながら、どんどん現実世界での自分を忘 れて現実に戻れなくなっていく。残った自分の情報を頼りに現実に戻る旅に出るという話。

 

よく考えたら、この本の構成も私が好きな入れ子構造だ。

 

10回は読んでいるし、けっこうその時々で感じることは変わるのだけど。

今回は、その少年こそが地味で駄目(実際はそうじゃないけどそういうセルフイメージを根底にもっている)な私自身であって、どうすることもできない苦しみは叶えられ得ない欲や暴走する憧れと現実の自分の折り合いを付けられない私の現在なのだ。

 

読みたくなるのは、地味で駄目な自分とさんざん傲慢になったり自信をなくしたりしながら、その憧れと欲望を現実と折り合いを付けていく少年の心の成長の物語だからだろうか?

 

あとクリス・ダレーシーの『龍のすむ家』なんかも読みたくなる。

文庫版 龍のすむ家 (竹書房文庫)

文庫版 龍のすむ家 (竹書房文庫)

 

ちっちゃいドラゴンたちが現実世界に現れちゃったらカワイイな。

こっちはいつもの何気ない日常にちょっとした変化が起きていく話だったと記憶している。

だからかな?