読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読書系フリーターの日常

ブラック企業を新卒半年で辞めた読書好きフリーターがいろいろ考えています。契約社員になりました。

ブログで会社のことを書くのは 『どこまでやったらクビになるか』-労働法入門

読書

はてなに会社のことを書いているブロガーさんはかなり多いし、ライフハックネタなんか仕事・コミュニケーションのジャンルはかなり多いし伸びるしで、需要のあるネタなんですよね。

社畜ネタや特異すぎる会社文化ネタなんかは戦慄するとともに、見てる方はネタとして面白かったり。

 

ところで、ブログで会社のことを書くのはどこまでOKか、それはなぜか厳密に知って書いていますか?

どこまでやったらクビになるか―サラリーマンのための労働法入門 (新潮新書)

どこまでやったらクビになるか―サラリーマンのための労働法入門 (新潮新書)

 

本人や会社が特定できなかったらいいだろ、みたいな?

どうせこんな末端ブログなんか見る人いないから、みたいな?

 

と、いうような話を具体例や判例なんかを使ってわかりやすく書いてくれている入門書を見つけたので、少し「ネット・ブログにどこまで書いて大丈夫か」の部分について紹介します。

 以下は本書から抜き出して要約した、処分の対象となったケースの例です。

ケース1:会社名を出し、会社及び個人が予想できる上司の悪口を書いた

 ブログで会社の悪口を書いて、ブログ閉鎖及び戒告処分された例

このケースでは、社名を出してしまったことと上司の身体的特徴を書いてしまったことがアダとなり、そこそこコンテンツが充実したブログだった故に上司がたまたまブログの存在を知っていてバレました。

 

・AさんはHNは使っているものの、脚色やフェイクを入れながら会社で起きたことや社内不倫の話を頻繁にブログに書いていた。

・会社の製品が競合他社に比べて劣っていることは社内でも周知の事実ながら、「●●社(実社名)の製品は買わない方がいい」「あの(あだ名)課長は販売成績は悪かったくせに、上司へのゴマすりで昇進した」旨の書き込みをした。

 

バレた後、個人への名誉棄損会社への信用を失墜させる行為により

・ブログの閉鎖

・次に同様のことをした場合のクビ勧告

戒告処分に。戒告処分で済んだのは、不利な情報についても「本当のこと」を書いていたため重く処分できなかったとか。

これで嘘や内容を大幅に盛っていたりするとだいぶマズいことになります。

ケース2:会社の内部事情を暴露する書き込みをした

 2chで「不当解雇」というスレを立ち上げ、内情を暴露した運送会社の社員が損害賠償を申し付けられた例があります。

書きこみの内容

・低額の賃金で長時間社員を酷使する

・強制的に社員の人生を変えるようなセミナーに参加させてくる

代表取締役は資質に問題があり、専務であるその妻は社員を不合理な服従を強いる

・以上に従わない場合、社員を解雇する

 (正直ブラック企業うわあ・・・と思いました)

 

違法行為等を特定の機関へ通報する場合は「告発」になりますが、この処分の理由はあくまで不特定多数が見るインターネットという環境において名誉棄損扱いに。

損害賠償先会社・代表取締役・専務です。

ケース3:会社について不利な情報・行動を取っていたことを暴露した

個人のブログやHP、ミクシィなどの会員サイトなどであっても、「不特定多数の者がその内容を知り得る可能性がある」ため会社に不利な情報を書きこむのはアウト。

あくまでパブリック・スペースなんですよね。

 

大手新聞社の編集者が、 個人のHPに勤めている会社の悪口や自分がやらかしたことなどを書いた例

・自分が捏造記事を書いていたことを書いた

・新聞記事の取材源、社外秘について書いた

・締め切りなど公表すべきではないとされているものを書いた

・会社の悪口を書いた

 

この場合、就業規則に則り懲戒事例に該当すると判断され、14日の出勤停止HPの閉鎖を命じられたそう。

具体的に引っかかった部分は、

・会社名を出したうえで活動する中で知りえた情報を題材として文書を作成し掲載していたことで、職務と密接に関係すると判断された

・企業秩序維持の観点から、就業規則に違反すると事例と判断された

就業規則についてはこちら。

「会社の経営方針あるいは編集方針を害するような行為をしないこと」

「会社の機密を漏らさないこと」

「会社の秩序風紀を正しく良くしていくため、流言してはならないこと」

ケース4:会社の商品の重要な情報について書いた

 会社の新商品開発など、会社にとって重要な機密情報はネットももちろんのこと、関係者以外に漏らした場合でも秘密漏洩により懲戒解雇に該当します。

まとめ

 本書でわかりやすい例として挙げられていたものを抜粋しました。要するに、個人とか会社が特定できるとダメで、なおかつ会社に取って不利もしくは重要な情報は書いちゃダメってことですね。

ただ、その辺りの判断がちょっと知らないと微妙かもしれません。ケース3についての「締め切りの日」なんかはブログというよりtwitterとかでうっかりやりそうかもしれません。

会社ネタを書く場合は、断片的な情報を集めて特定される場合も含め、自分と会社を特定できる表現は避けるが吉ですね。

当たり前のことですが。

 

あ、就業中のネットサーフィンなんかもデスクのPCでけっこうやっちゃってる場合は危ないそうですよ。

出会い系サイトに就業中に何度も投稿して懲戒処分になった例があるとか。

 

ちなみに本書でブログについて触れられているのは1講で、他も

・社内不倫の処罰

・副業はどこまでOKか

・転勤は拒めるか

・給料泥棒はクビにできるか

内部告発で負うリスクと、身を守る方法

・上司に命じられた仕事が定時までに終わらなかった場合の残業手当申請

・試用期間で新人をクビにしたくなった場合できるか

 

あたりもブログの章同様に具体例が多く面白かったです。

入門書なのでかなりライトな感じで読めるので、読みやすかったのでおすすめ。