読書系フリーターの日常

ブラック企業を新卒半年で辞めた読書好きフリーターがいろいろ考えています。契約社員になりました。

それは、その時代に存在しちゃいけないはずのモノ。/南山宏 『奇跡のオーパーツ』

クリスマスが過ぎもう年末で、例年通りテレビでUFO・宇宙人特集なんかが組まれる頃だろうか。

私はUFOは信じていないが、オーパーツなんかは大変夢のある話だと思っている。

OOPARTS(out-of-place articlesの略語)とは、要するに「その時代に存在するはずのなかったもの」であり、やけに盗まれたり失われたりすることも、はたまた贋作も多いため解釈や正誤について議論され続けているのだ。

 

有名なのでいえば、

インダス文明*1の遺跡モヘンジョ・ダロには、黒くガラス質になった石がある。ここまで石を高温にする条件は核爆発以外ないのだが、鉄もまだ使われていない時代にどうやってそんなものが起こったのだろうか?

どう見ても銃痕があるネアンデルタール人の頭蓋骨が、アフリカで地下18mから発掘された。ネアンデルタール人は現在の人類に近い新人のひとつ前、旧人である。これが本当なら、なんらかの技術を持った文明が共存していたことになるが・・・。

 

氷河期の地層から、精密な銀細工で作られた合金の壺が出土した。その時代に高度な文明などあるはずもないのだが・・・・。

 

スフィンクスなどもそうだし、ネットで有名なものでいえば未だ解読されていないヴォイニッチ写本などもある。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5e/Voynich_Manuscript_%28170%29.jpg

ヴォイニッチ手稿 - Wikipedia

こんな感じ。

 

こういうのって、めっちゃワクワクしない?

私は、古代と未来に妄想思いを馳せるのが大好き。

(もしかしたら今より圧倒的に栄えた文明が有史以前に存在して、それがその自術により滅びて、この文明も将来発展しきったあとに滅びの道を辿って、そして第3の文明により現在の文明が超古代文明だ!とか騒がれてウフフ)

などと・・・。

 

シュリーマン*2に感化され、「私がアトランティスを発見してみせる!」と考古学者を目指していたた中2黒歴史もあるのだ。(ちなみに緻密な作業が苦手なのと極端な船酔い体質であることが判明し、マイブームの経過と共に諦めた)

 

しかしながら、相変わらずそれを体現するオーパーツなどは大好物。南山宏の本は、詳しい解説とともに発見した人や所蔵している人に実際にコンタクトを取っており、実録!形式になっているので面白い。写真も豊富だ。

そもそも眉唾モノのジャンルゆえ、「マジかよ!本当にあったら面白い!」とエンターテイメントとして最高に楽しいのだ。

『奇跡のオーパーツ』簡単な紹介

奇跡のオーパーツ―不思議な発見物が歴史を書き変える (サラ・ブックス)

奇跡のオーパーツ―不思議な発見物が歴史を書き変える (サラ・ブックス)

 

 資料(写真)も豊富ながら、ちゃんと南米やインドなどを回って、実際に所蔵者や発掘者にインタビューしているのがミソ。

 

どんな風な状態で発掘され、どのような経緯で現在の地におかれ、発掘に至るインディージョーンズ顔負けのエピソードなど。

こういうものは古い本などの史料にあって、実際にあるという仮説を立てて発掘に挑んだパターンと、たまたま土地の農夫が耕してる最中に見つけた、みたいなものが王道だ。

後者はそもそも貴重なものであることに気づかれにくく、勝手に捨てられたり売りさばかれたりしているのでけっこう波乱の遍歴になる。

文献などから仮説が立つものは、けっこう盗品になったりして見つからなくなっていたりする。

ちなみにこの著者の南山宏ハヤカワSFを創刊した人物でもある。

 

 

内容は最初に挙げたものに加え、

・世界各地で1000年以上も前の資料や遺跡、書物から飛行船や宇宙服を着たと思われる人の絵や資料が出てくる

・恐竜の時代に人の足跡が出てくる

・古代にあるはずのないハイテク技術各種

・古代核戦争の有無の検証

などなど。コラムや小話なども充実しているので、間違いなく好きな人は好きな部類。コラムなどを含めると相当数のエピソードがあります。

まとめ

環世界とか、時空系、パラレルワールドSF、そういうものが好きな人なら間違いなくオーパーツのことを考えると自分の世界にぽわわわわ~んと入っていってしまうと思うので、そういうのが好きでなくとも、あれこれ想いを馳せたり、インディージョーンズみたいにワクワクしたいときは一読をオススメします。

 

 ↓こちらがいわば一巻に当たるもの。上の本はこれに書き切れなかったものを集めた著作。こっちを実家に置き忘れてきたので今回は取り上げませんでしたが、こちらは本気で書きたかったものを全力で書いている感じがして、余計面白い。

オーパーツの謎―古代文明は現代科学を超えていた (サラ・ブックス)

オーパーツの謎―古代文明は現代科学を超えていた (サラ・ブックス)

 

※ 20年前の著作なので、現在は贋作と判明しているものもあるかもしれません。

 シュリーマンについて

 最後にちょっとだけシュリーマンについて書かせてもらうと、彼は本当にすごい。超人である。

家が貧乏でろくに学校も通えなかったが、貿易船などで働く傍らその情熱で独学18か国語をマスターし伝説であるとされている、トロイアの遺跡をついに発見した。

ホメロスによる古代ギリシャ叙事詩イーリアス』を読みこんだそうで。『オデュッセイア』と並んで世界史の教科書で見たことがある方も多いはずだ。

夢を掘りあてた人―トロイアを発掘したシュリーマン (岩波の愛蔵版)

夢を掘りあてた人―トロイアを発掘したシュリーマン (岩波の愛蔵版)

 
イリアス〈上〉 (岩波文庫)

イリアス〈上〉 (岩波文庫)

 

 

*1:紀元前2600ー1800年

*2:存在しないと言われていた遺跡「トロイア(神話でトロイの木馬があったとされる場所)」を発見した人