読書系フリーターの日常

ブラック企業を新卒半年で辞めた読書好きフリーターがいろいろ考えています。契約社員になりました。

コミュ障の私を変えた一冊 / 喜多川泰 『賢者の書』

私があらゆる人にお勧めしたい本の中でも五本の指に入るのがこれ。燃え尽き症候群で潰れて、おまけに重度のコミュ障だった私の人生を支えてくれた。

とりあえず、中でも今悩みを抱えているコミュ障とかニートはすべからく一読すべしと思う。もちろん、それ以外の悩める人皆に進めて回りたいくらいの良書だ。

自己啓発部門では私が読んだ中で断然一位。

賢者の書

賢者の書

 

 ざっくり内容を書くと、

主人公のサイード少年人生の大事な構成要素・エッセンスを教えてくれる9人の賢者に会い、「賢者の書」を完成させるため海を超え山を超え、望む人生を見つける旅に出る、という話。

ちなみに二人目の主人公は、仕事も家庭も、人生に失敗したくたびれたおじさん
自己啓発本だけど、伏線とか構成はすごくしっかりしていて、普通に小説と思って読んでも面白いし、そこそこ感動する。RPG感覚でいけます。

タイトルは怪しいけれど中身は本当にちゃんとしていて、それでいて小難しいことは書いていなのに核心を突くよう。

構成

1章ーアクト(賢者の名前) ビジョンと行動することについて


2章ーユニバス 自らと人間の持つ可能性について


3章ーリスペク 自分と他人を尊敬すること・自尊心について


4章ー? *1なりたい自分・目標について


5章ーデイル 現在を生きること・自分という時間軸について


6章ーティム 金と時間と投資について


7章ーサーチャフ 幸福の種類について


8章ーワーズワース 自分の思考と言葉について


9章ー大事なオチなので、伏せる

 

どこかで聞いたような名前もありますね。
一章あたり、だいたい20ページ前後。

この本が与える影響

基本的に人の悩みの根源は、だいたいこの8つのどれかだと思っている。

気になった章だけでもいいから、気が向いたときにパラパラめくって読んでみる。

うつうつとした状態や、母親との関係とか、進むのにも退くのにも必要なものは何も持っていなくて途方に暮れて立ち止まる、みたいな状態で私はけっこう長いこと苦しんだと思う。詳しいことははぶくけど、相当しんどかった時期がありました。
ただ、そうなっているときって、すごく 「自分の状態について書かれている・なんとかしてくれそうなもの」 センサーがはたらいていた気がする。


たとえば、古本屋に行って書架をざっと見る。なんとなくピンときた本を手に取る、ビンゴ、なんてことはけっこうあった。
私の半鬱状態をギリギリのところで抑えていてくれたのが、そのときに出会った本たちだった。
これも、その一冊。もしいつか手に取る気になったのなら、きっとそのときの自分に必要なことが書いてある。

今でも、悩んだら欲しいとこだけでも読んでいる。

さんざんぐちゃぐちゃにこんがらがって脇道にそれた思考からスッと戻してくれる、いわば人生のバイブルになっている本。
そういう意味で、人生に影響を与えた一冊だ。

 

ちなみに、私が好きな、というかどん底の当時必要だと感じた章は一章。

今でもよくわからないのは二章。

大雑把な内容は、「どんな行動にも不正解はなくて、本当に必要なことは何度だって経験するようになっているから安心して前に進め、人生とはパズルのピースを集める旅みたいなものだから」という感じ。


あのときは消極的で、欲しいもの(友達とか、大学生らしい生活とか、充実感とか、恋人とか)を手に入れる行動がとれなかったし、コミュ力も、友達も、社会性とかも中学生くらいからずっと育ててこなかったから、もう動けなかった。
そんなときにこの一文は染みましたね。また動き出す力になったし、今でも頭に入れて生きてる。

第一の賢者、愛すべきおじいちゃんの言。

『お前がひとつの行動を起こす。そうすると、それに対してピースがひとつもらえる。人生というのは、単にこの連続でしかない。』

「私の一生」というパズルを完成させるためのピースは、成功だろうが失敗だろうがどんな行動を起こしても手に入る。一見不要なピース(=経験)も「一生」というパズルを構成する1ピースなのだ、っていうこと(だと解釈)ね。立ち止まる経験すらも、きっと。

で、手に入ったピースを組み合わせて意味が分かりだしたものが、「夢・ビジョン」になるってわけ。
精神論的に「とにかく行動あるのみ!」とか言われるよりかよっぽど頭に入った。

 

 あんまり「読んだらいいよ!」っていう直接的な言葉は使いたくないのだけど、この本ばっかりは使う。

「なんかの宗教かよ」なんて思わずに、騙されたと思って、RPGでもやるくらいのつもりで読んでみてほしい。ストーリー仕立てで読みやすいですしね。

賢者の書(新装版)

賢者の書(新装版)

 

 

 

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

*1:日本風の名前で、主人公は聞き取れない