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読書系フリーターの日常

ブラック企業を新卒半年で辞めた読書好きフリーターがいろいろ考えています。契約社員になりました。

おしゃれがわからないのは、自分自身のことがわかっていないから/光野桃『私のスタイルを探して』

読書

hase0831.hatenablog.jp

id:hase0831

この記事を読んでいて、

より似合うものを選ぶ判断基準にどんどん追加していて、だから装ったとき妥協がなくすてきに見えるんだろうなーと思ってたんですが

 

彼女たちがすてきに感じるのは、コンプレックスから逃げていないからかもしれない、ということ。

この部分に重なる、「おしゃれな人が素敵な理由」の大事なエッセンスがいくつか書いてあったこの本を思い出しました。

私のスタイルを探して (新潮文庫)

私のスタイルを探して (新潮文庫)

 

おしゃれになりたいけれど、しっくりこない・うまくいっていない人は必読だと思っています。

なぜかというと、おしゃれの「根本」について考えることができるから。土台、と言い換えてもいいと思います。テクニック的なものは雑誌や様々なメディアにあふれているけれど、それらを自分に合った形で、適切に使うためにはしっかりとした基礎の土台の上に積み重ねる必要があるから。

自分の内面を知り、外見を把握し、その接点に似合う服がある。それを見つけ出すための方法を、今回できるだけたくさん書いた。

そのことを多方面から書いてくれているので、おしゃれ度初級~中級くらいの人間なら絶対役に立つはず。

私もおしゃれ度的には今普通程度で、かつて(2年前までくらい)は何を着たらいいのかわからなかったのでマネキン買いしてたクチです。

この本を辿りながら、「おしゃれな人が素敵な理由」について考えてみます。

なぜ彼女のおしゃれは輝いているのか

 光野桃(著者)が提唱する自分を知る基盤となる4条件を引用してみます。

1、バックグラウンド

2、アビリティ

3、フィロソフィ

4、プレゼンテーション

 要は、どんな人生を歩んできて、どんな長所や能力を持っていて、どんな哲学や思考を持っていて、それを的確に表現する手段を理解しましょう、ということ。それに外見と将来への展望を付け加える。

つまり、おしゃれが素敵にみえる人は、これらをしっかりものにしているから素敵にみえる、というわけ。

自分の内面と外見が完全に統一されていて、それを的確に表現している状態。

たとえば、著者がミラノでイタリア人に「あなたにとってファッションとはなんですか?」という取材を行ったときの彼らの答えがいい例になりそうなので、箇条書きであげておきます。

・自分の価値観や美意識を上手に気持ちよく人に伝えるもの

・自分というものを端的に他者に伝えるもの

そして取材を終えたとき、著者は

もしかして、ファッションとは、その人そのものー?

と考えるようになるんです。

自分を愛して磨き上げるから、内面と外面が一致した装いが可能となる。

イタリア人は、特に女の子は小さいうちからあらゆる人に長所を褒められながら育つといいます。だから、大人になるくらいには、自分の長所を明確に理解し、自信を持った人間ができあがる、というわけ。それがしっかりとした基盤になっているんですね。

センスとは

そして、それをいかに表すかというのがセンスになってくると思いますが、表現方法という意味であれば、それは観察力+分析+足し引き+組み合わせ=センスだとあります。

見ることと、考えること。

本の中のおしゃれが素敵な人の例でいえば、

・襟ぐりやTシャツのぴったり具合

・見頃のフィット感

・色の微細な違いを認識する

・バランスの良い色の組み合わせを学ぶ

それを楽しめること、そして本当に納得したものだけを選ぶこと。

安いから、とかかわいいからといって試着せずに買ったりはしないんでしょうね。

それと、精神的な面でいうと、どこかで自分を杜撰に扱っている面があると楽しんで追及する、というのがどこかうまくいかないのではないかな、と思いますが。

 

まあ、単にそこまで本気じゃない、というパターンが多いのでしょうが、それは今回は脇に置いておきます。

まとめ:おしゃれな人が素敵な理由

それは、自分自身の短所や長所をひっくるめて客観的に理解し、それに向き合い、受け入れることができているから。そして、それを表現する方法を妥協なく追及する心と目をもっているから。

はせおやさいさんの記事より、

背が低い、顔が大きい、脚が太い、胴が長い、みたいな体型コンプレックスって誰にでもあると思うのですが、そのコンプレックスから目を背けてな い。コンプレックスもその人本人の個性としてちゃんと向き合って、どうカバーするか、他のいいところをアピールできるようどうやってスタイリングするか、 を考えているので、隠す、とか見て見ぬふりをする、みたいな、後ろ向きさがないんです。

このことがこの本にも書いてあって、そして、私も実感としてあります。

逆に自分に自信がないときは、どうしても「どう思われるか」みたいな、無難な守りのファッションになってしまったり、隠そうとするあまり強調してしまっていたり・・・。わりと、自信のない人あるあるだと思うんですけど。

だけど、たとえば、「目が小さいから、つけまとアイラインで大きくしなきゃ」ではなくて、「目は小さいけれど二重で綺麗なたれ目だから、優しげな印象のメイクをしよう。そのためにはどうすればいいか?」という感じの方が素敵なおしゃれに近づくって感じでしょうか。


おしゃれ以外の面でも、自分の弱さと強さをひっくるめて受け入れて、自分を主張しながら生きている人って魅力的で輝いていると思うのです。そして、その過程には試行錯誤しながら自分に向き合ってきた深みがあるからかもしれないな、と思って。

それがおしゃれが素敵な人の正体かな、とこの本を読みながら考えました。

 

最後は、かの有名なオードリー・ヘップバーンの名言で。

わたしにとって最高の勝利は、

ありのままで生きられるようになったこと、

自分と他人の欠点を

受け入れられるようになったことです。

 - オードリー・ヘップバーン -

 

☆著者とこの本について

光野桃ーデザイン事務所からファッション誌の編集を経て、イタリアでファッション・ライフスタイルについて取材を行った経歴を持っています。

内容は、裏表紙より引用します。

 買っても買っても着る服がない。何を着ても満足できない。自分だけがおしゃれじゃない、と悩んでいるあなたへ。それは、服の問題ではなく、あなた自身の問 題。似合うものに辿り着くためには、まず自分自身を知らなければならないのです。「私だけがおしゃれじゃない」と不安だった頃からスタイル誕生まで、自ら のファッション史をまじえて著者が教えてくれるあなたのスタイル探し。

私について

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