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読書系フリーターの日常

ブラック企業を新卒半年で辞めた読書好きフリーターがいろいろ考えています。契約社員になりました。

自分の人生に不安になったときにー『ベロニカは死ぬことにした』

読書
  • 普通の人と、異常な人との違いは何だろう。

人生が何かうまくいっていない、と感じたときに。

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私は現在、第二新卒として就職活動中である。理由あって大企業しか受けなかったので、8月の序盤は面接ラッシュ。

で、落ちた。

2社だけだけど、両方二次面接で。そんだけでもうめんどくさくなった。
だって、第二新卒が応募できる企業ってびっくりするほど少ないよ??

二次面接くらいになると、業界や会社への興味や関心を掘り下げられる。
もともと企業勤めなんか心の底ではしたくないし、企業勤めが向いているタイプではないのは重々承知だ。業界?どうでもいい。そこを見抜かれたのだと思う。


かつて受験のあと燃え尽き症候群で潰れたのをきっかけに、自分の感情と直感と、感じることを大事に忠実に生きる方向にシフトした。
今は基本的にやりたいこととか心地良いことだけ選んで生活していて、それで満足しているはずだけど、こういうことがあると「普通」になれない自分に心がぐらつく。
これで良いのか?と。


前置きが長くなったが、こういう状態になったときに読むことにしてる本がある。
パウロ・コエーリョ『ベロニカは死ぬことにした』


ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

「ベロニカは人生の残りの二、三日をできるだけ不適切に過ごしたいと思った。」

あらすじ
若さも仕事も友達も彼氏も持っていながら、虚しさからこれ以上自分の人生に期待することがなくなったベロニカは、睡眠薬で自殺を図る。
一命を取り留めたものの、目が覚めたら精神病院にいて、自殺未遂の後遺症で余命はあと一週間だと告げられる。
死のうと思ったのに精神病患者たちと出会い、皮肉にも人生を考え直す機会を与えられる。今までの、そして残り一週間のこれからの人生について。

自分の人生を生きるために。この本から読み取った必要な5つのこと

1、自分の感情を残らず受け入れること

ベロニカは、自分の中の憎悪や悲しみ、嫌悪、衝動性に向き合うことによって、生きている実感を得られた。
自分を賢く抑えて、迷惑をかけず、理性的に振る舞っていたうちは生きている実感が徐々に失われていった。

ベロニカは全てが嫌いだったが、主に自分の今までの生き方が大嫌いだった。自分の中の、面白く、異常で、好奇心旺盛で、勇敢で、毅然としている、何百というベロニカを一度も見つけだそうとしなかったからだ。


2、マイナスの感情もちゃんと表にだすこと

感じてもためこんでいると、後生大事にそれらを抱え込んで囚われることになる。

あまりの憎悪を心から感じていたために、心にはもう何の憎しみも残っていなかった。
実際に感じてみて、彼女はもうそれを必要としなくなった。もう捨ててもよくなった。


3、親(他人)のための人生を生きようとしないこと

悲しいかな、親が何か問題を抱えていればいるほどそれに囚われる人がいる。
たとえそれが、相手のためを思った行動でも。
ベロニカの母親は、良妻賢母で完璧に家事をこなし、ベロニカのために自分の人生全てを犠牲にして「愛情」を与えてきた。その結果、

見返りを何も期待しない愛情は、彼女を罪悪感と相手の期待に応えたいという欲求で満たした。

罪悪感から解き放たれ、欲していなかったものに恩を感じる必要がないと気づいたときに、本当の自分が見えてきた。
他人の望む自分を生きていたころ、ベロニカは無気力で常に虚しかった。自分自身に焦点を当てはじめたことで、人生が意味を持つようになった。


4、他人の視点ではなく、自分の考えで行動すること

他人の迷惑を考えすぎると必然的に自分を抑えないといけなくなる。他人の迷惑や利害など考えず本当にしたかったものに向き合ったことで、ベロニカは自分が本当にしたかったことに気づいた。

「もし気に入らなければ、彼らは文句を言えるんだもの。それでもし文句を言う勇気がなければ、それはその人たちの問題よ」


5、「普通」に大きな意味を持たせないこと

みんなと同じ行動をとらないと「異常」と評価されることがあるが、そもそも人は全員が違う存在だ。
ベロニカ含め、この精神病院にいる人たちは「普通」になろうとしても合わせきれなかったり、もしくはその過程で不幸になったことがきっかけで自分を壊してしまったものである。
精神病院の中では、完全に自分の考えと感じ方に従って行動することが普通である(全員「狂って」いるから)。そもそも、周囲と合わせて自分を抑えながら生きるのが正常なのか?




最後に

心にしまっておきたい部分をひとつ。

(ピアノがかつて天職だと感じたが、母親の愛情によって法律の学位を取ることを薦められ、その通りにしたことを思い出して)

「もっと狂っとけばよかったわ」
でも、他の多くの人と同じように、彼女はそれに気づくのが遅すぎた。

就職できないからってブレそうになっても、ちゃんと元に戻ってこられるように、ここに書き留めておく。



おわり