読書系フリーターの日常

ブラック企業を新卒半年で辞めた読書好きフリーターがいろいろ考えています。契約社員になりました。

読書

『海辺のカフカ』 はとても普遍的な小説だった

1年半くらい前に急に村上春樹が読めるようになった。 私はもともと『ノルウェイの森』から入り、上巻半ばで挫折したクチである。 その読めるようになったプロセスについては以前書いた。 quelle-on.hatenadiary.jp 春樹リベンジのきっかけになったのが、チ…

若布酒まちゃひこさんと読書ブロガーオフ会してきた

bibibi-sasa-1205.hatenablog.com カプリスのかたちをしたアラベスクの若布酒まちゃひこ(びんた)さんと先日お茶してきました。 彼が話した本の内容について書くならば(小説にゆるされる偶発/小説「砂の女(安部公房)」)、私は普通にオフレポ(?)を書…

京都の大文字焼きを犬文字焼きにしようぜ!/鴻上尚史 『8月の犬は二度吠える』

鴻上尚史『八月の犬は二度吠える』書きだし部分のこの感覚は、京都で大学生活を送った人間なら共感できると思う。 新幹線が京都駅のホームに滑り込むと、いつも、身体の奥が震え始める。 この街で生活したのはもう二十年以上も前なのに、ホームに一歩足を踏…

美人に比べてイケメンが少ないのはなぜなのか/茂木健一郎 『化粧する脳』

「美人や可愛い女って多いけど(それに比べて)イケメンは少ない」 定期的にこんな話題を見聞きしている。 私も実際思うのだけど、やっぱり街中を歩いていても容姿が一定値以上の女性は多けれど一定値以上の男性はそれより少ないと思う。というのはやっぱり…

しばらく本を読まないとどうなるかっていうと/近況

最近、就職しました。 就職するとどうなるかっていうと、忙しくなって拘束時間も増えるし疲れるし、つまり本を読む時間が圧倒的に減った。 一応読書ブログだから、本を読んでないのと、時間がないのとの二重の意味でブログもなかなか書けないのです。 今は、…

川添さんと本の交換をしてみたらチョイスが真逆で面白かった

quelle-on.hatenadiary.jp Letter from Kyotoの川添さん(id:kkzy9)と加茂川(表記は合っているのだろうか)べりにて本の交換をしてきました。 上記の記事がきっかけです。 待ち合わせをして、加茂川へ。 川添さんはすっごい写真撮ってそうな雰囲気の方でし…

なぜ「フレンチキス」の意味は誤解されたままなのか?

最近、本は読んでいるけどなかなか本について書く気になれなかった。サブブログはちょこちょこ更新してます。 駄文。 今日マクドでポテトを食べているときに急に浮かんできた疑問なのだけど(フレンチフライだから?)、なんでフレンチキスって言葉は間違っ…

気になってる小説・ビジネス書・エッセイ&とりあえず迷ったら読んどけって本リスト

サイドバーのプロフィールに最近流行の欲しいものリストをつくってみました。 内容は95%本で、普通に面白い本を探している方にもおすすめなリストです。 ジャンルは小説、エッセイ、ビジネス書が主。 www.amazon.co.jp 読んでないものも多いですが、いろ…

真面目系クズだった私をほぐしてくれたのは、山田詠美だった

真面目系クズであった。 高校生の私はまごうことなき真面目系クズであった。 学歴至上主義の親に育てられたせいもあるけれど、私は高校を出るまで「いい大学に入るのが人生の全て」だと思いこんでいた。 その割に何一つ上手くできることもないし努力も嫌いな…

本は「読むだけで実行できなきゃ意味がない」 ?

私は、その意見を発信する側を除き、「ただ本を読んだだけで結果(もしくは行動など)が伴わなければ意味がない」という意見は、勉強が苦手な中高生の言う「どうせ勉強しても無駄だし、オレ数学なんて一生使わないからいいもーん」とかと正直同じだと思って…

京極夏彦 『嗤う伊右衛門』 の一考察

お久しぶりです。ちょっとメンタルの調子を崩していましたが、私は元気です。 京極夏彦にハマってます。 今『嗤う伊右衛門』を読み終わったところ。 嗤う伊右衛門 (角川文庫) 作者: 京極夏彦 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2014/08/23 メデ…

心が弱ったとき、なぜかファンタジーが読みたくなる

なんだか、ここ2週間くらい何する気力もわかなくて、どういう方向に考えても何をやっても駄目になる未来しか考えられなくて。 もう今までの人生も人間関係も全部リセットしてしまいたくなる。バイト全部辞めて、友達とも彼氏とも親とも全部縁を切って一人に…

ブログで会社のことを書くのは 『どこまでやったらクビになるか』-労働法入門

はてなに会社のことを書いているブロガーさんはかなり多いし、ライフハックネタなんか仕事・コミュニケーションのジャンルはかなり多いし伸びるしで、需要のあるネタなんですよね。 社畜ネタや特異すぎる会社文化ネタなんかは戦慄するとともに、見てる方はネ…

VERYの『妻だけED夫座談会』と男性脳の関係について思うこと/黒川伊保子 『恋愛脳』

男女の思考のすれ違いというのは、何百年も皆が同じようなことで悩みながら一向に解決されない難題である。 ネットが騒然となった今月のVERYの「妻だけED男座談会」(これ自体世界各国で繰り返され続けてきた問いではある)の記事を見ていて、ふと思ったこと…

京都が舞台の小説はつい手に取ってしまう。京都×大学生のおすすめ小説まとめ

京都というのは不思議な魅力があって、何度も訪れたくなる何かがあると思う。京都で4年大学生活を送った私がおすすめする、京都が舞台で大学生が主人公の小説を笑える・観光・恋愛カテゴリで5冊紹介。読んだら京都に住みたくなること確実です。

芸大の進路で悩んでいるならこの小説。古美術ミステリ・冬狐堂シリーズ/北森鴻 『瑠璃の契り』

たまたま最近読んでいた小説が美大出の凄腕旗師(店舗を持たない美術品のバイヤー)の、夢を追って挫折した美大時代の話が出てきて、それがなかなかリアルで。 ちょうど今はてなで話題になっている記事に美大芸大進学問題があってタイムリーだなと。 話題の…

フィジーの海と空と、流れついた恐竜の子供と少年と。/『遠い海から来たCOO』景山民雄

暖冬のせいで遅れて冷気が来たのか、ここ最近の寒いこと寒いこと。 こんなときは南国が舞台の小説でも読んで頭の中だけでも暖かくなろう。 青い海と空の南国にトリップできる爽やかな小説なら、だんぜん景山民夫の『遠い海から来たQOO』がおすすめ。 舞台は…

私の初恋(一応読書絡みの話)

小学4年生の春頃だっただろうか。 初めてその人を一目見たときから、いつもその人の顔がちらついて頭から離れなくなった。まさしく初恋である。 人を好きになるってこういうことかと思った。 でもそれは叶わぬ恋で、なぜなら彼はうんと年上の人だったから。 …

ここ1年くらいで小説の読み方が変わった/翻訳小説って苦手だったけど

ここ1年くらいで、小説の読み方が変わった。良くも悪くも少し距離を置いて読むようになった。 以前はというと、好みに合った本に出会ったら、それはもうどっぷりと浸かり込み過集中状態になっていた。数時間中断せず、逆に中断させられるのがかなりストレス…

2015年全力で書評した記事3選・/今年のバズ記事と要因

この記事で今年の更新は最後になるかもしれません。 12月終了時点で約5か月続けたことになります。更新頻度はだだ下がりだけれど、振り返るとPVは見事に5か月平行線でした。5か月でやっと50記事超えですよ。 一記事辺りのPVは少しずつ増えていってい…

それは、その時代に存在しちゃいけないはずのモノ。/南山宏 『奇跡のオーパーツ』

クリスマスが過ぎもう年末で、例年通りテレビでUFO・宇宙人特集なんかが組まれる頃だろうか。 私はUFOは信じていないが、オーパーツなんかは大変夢のある話だと思っている。 OOPARTS(out-of-place articlesの略語)とは、要するに「その時代に存在するはず…

私の横断型読書術/最近読んだ4冊がたまたま同じことを書いていたので悟りを開いた

複数の本に書いてある内容が、たまたま一致したり、それぞれお互いを補完するような内容になっているときがあります。読書家の皆さまなら一度は経験があると思うのですが、読書をしていて感動する瞬間のひとつですね。 今回書くことは、正直術でもなんでもな…

泉鏡花著 『天守物語』 の舞台・姫路城に行ってきた

姫路城の工事が今年3月に終わり、天守に登れるようになっている。 大好きな泉鏡花の戯曲『天守物語』の舞台なので、見に行きたいとずっと思っていました。 夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫) 作者: 泉鏡花 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1984/04/16 メディ…

バブル生まれのキラキラ愛人女子一代記/林真理子『花探し』

※ネタバレ有 時は平成、FBやtwitterの台頭により、キラキラ女子たちが跳梁跋扈する現代。 私はそんな彼女たちを、よりもむしろそんな彼女たちをウォッチングしている人たちが大好きで日々楽しんでいるのですが、キラキラした彼女たちは本当に実在するのだろ…

年内に読もうとしてるミステリ、残りあと21/43冊

「年内にやっておきたいこと」=私には年内に読んでおきたい本です。 というのが、ブログを始めて一番初めにバズった記事で quelle-on.hatenadiary.jp いろんなはてな民推しのミステリーがブコメに並び、あれから約3か月。キタ――――!とばかりにかたっぱしか…

『冷静と情熱のあいだ Rosso/Blu』 時間軸を中心とした私の解釈と、フィレンツェの街が象徴するもの

冷静と情熱のあいだ(通常版) [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2002/06/19 メディア: DVD 購入: 1人 クリック: 63回 この商品を含むブログ (24件) を見る 旅行ネタがいい加減くどいのだが、今回の旅行に絡めて本書の中のフィレンツェの役割…

やっと見つけたモチベーションが上がる英語・リスニング&発音テキスト2冊

私、ずっと思ってたんですよね。 外国語の発音テキストに付いてるCDの音声って、なんでこんな無表情でつまんねえんだろうなって。 聴いててやる気失せるんですよ。 しかも私、飽きっぽい上に集中力が30秒くらいしかもたないので、ひたすら手を動かしたり…

イタリア女子一人旅/『冷静と情熱のあいだ』 聖地巡りしてきた(フィレンツェ編)

前に書いた通り、ヨーロッパに20日ほど一人旅してきました。ドイツを下って、ヴェネツィアからフィレンツェへ。 旅に出るきっかけとなったのが、辻仁成の『冷静と情熱のあいだ』でした。 フィレンツェが舞台で、フィレンツェの街が様々な意味を持って象徴…

ドイツから、イタリアへ。ちょっと本を片手に旅に出てくる

これから二週間ほどヨーロッパへ行くことにしました。 私の人生に影響を与えた本にひとつ、辻仁成の『冷静と情熱のあいだ』があります。 冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫) 作者: 辻仁成 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2001/09 メディア: 文庫 購入: 1…

『ノルウェイの森』なんて大嫌いだった

本書は、「誰に共感できたか」で盛り上がれる珍しい作品であると思う。 ノルウェイの森 上 (講談社文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2004/09/15 メディア: ペーパーバック 購入: 31人 クリック: 899回 この商品を含むブログ (773件) を見…